レディ・バード

  1. 作品紹介
  2. 監督・キャスト紹介 
  3. セリフ紹介 
    1. 冒頭のシーン 
    2. 東海岸の大学に行きたいと言うレディ・バードに対して、家族の状況を説明するマリオン①
    3. 東海岸の大学に行きたいと言うレディ・バードに対して、家族の状況を説明するマリオン②
    4. レディ・バードは生徒会に立候補したポスターが不適切だとシスター(先生)に呼び出されます。 
    5. ポスターのセンスを買われてミュージカルに応募してみるようにと言われるレディ・バード 
    6. 兄のミゲルが働いているスーパーで、雑誌を折り曲げるなと怒られるシーン 
    7. 朝ごはんのシーン① マリオンとレディ・バードはすぐにケンカになります。 
    8. 朝ごはんのシーン② 兄との会話
    9. レディ・バードは父親に車で送ってもらっているときに、東海岸へ進学に必要な奨学金を得るために申請書の記入を頼みます。 
    10. スーパーにて、雑誌を買って欲しいレディ・バード
    11. 一緒に演劇をすることになるダニーと出会います。 
    12. 古着屋さんで、サンクスギビングのドレス探しをするシーン。 
    13. バイト先のカフェにカイルが来ます。 
    14. 友達に見栄をはって本当の家でなく、憧れの家が自分の家だと言ってしまう。 
    15. ダニーがバイト先に来ます
    16. ミュージカルの指導をしていた神父の先生がレディ・バードの母マリオンの患者に。 
    17. 講演に来た人に対して失礼なことを言い停学処分になったレディ・バードと母マリオンの会話
    18. プロム用のドレスを選ぶレディ・バードとマリオン 
  4. まとめ 

作品紹介

レディ・バードは2017年のアメリカ映画で、2018年のゴールデングローブ賞作品賞を受賞し、脚本賞にもノミネートされました。 

アカデミー賞では作品賞・主演女優賞・助演女優賞・監督賞・脚本賞の5部門にノミネート。

この映画の舞台となっているサクラメントは、サンフランシスコの北東約136kmに位置するカリフォルニア州の州都です。 

2002年。レディ・バードと名乗って親や友達にもそう呼んでもらっているクリスティンは、カトリック系の高校に通っている女子高生。

大学進学を控え何かを成し遂げたいと思いながらも、どうしたら良いか分からず、とりあえず地元のサクラメントからは出よう。そしてニューヨークの大学に行きたいと思っています。経済面からも地元の大学への進学を望んでいる母親とは、何かにつけて意見が合わずにケンカばかりの毎日。 

学校では生徒会に立候補して親友と演劇に参加し、学生生活を楽しんでいるように見えます。しかし親友と過ごすよりも、クラスのイケてる女子の気を引くために先生の車にいたずらしてみたり、自分をよく見せようとウソをついてしまったりするのは青春時代ならではでしょう。 

母親に内緒でニューヨークの大学に出願するレディ・バード。自分にとって本当に大切なものは何かといった自分探しをする話です。 

監督・キャスト紹介 

監督はこの映画が初監督作品となるグレタ・ガーウィグ (Greta Celeste Gerwig)です。サクラメント出身で、女優としても活躍。 

レディ・バード役のシアーシャ・ローナン(Saoirse Ronan)はこの作品でゴールデングローブ賞の主演女優賞を受賞しました。他には2015年の映画「ブルックリン」などに出演。 

レディ・バードのボーイフレンド役は「君の名前で僕を呼んで」でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたティモシー・シャラメ(Timothée Chalamet)です。 

セリフ紹介 

冒頭のシーン 

大学見学を終えて帰る途中の車内で、オーディオブックのカセットを聞き終えてすぐに音楽をかけようとするレディ・バードと母マリオンの会話

Marion: Let’s just sit with what we heard

マリオン:話の余韻にひたらない? 

Lady Bird: Are you serious? 

レディ・バード:マジで? 

Marion: We don’t have to constantly be entertaining ourselves, do we? 

マリオン:ずっと何かを聞いている必要はないでしょ 

Lady Bird: I wish I could live through something. 

レディ・バード:何か生きる目的があったらなぁ 

Marion: Aren’t you? 

マリオン:あるんじゃないの? 

Lady Bird: The only exciting thing about 2002 is that it’s a palindrome

レディ・バード:2002年に興奮することは回文ってことだけ 

映画「レディ・バード」より

what we heard: 聞いたこと 

constantly: 絶え間なく 

entertain oneself: 自身を楽しませる 

live through: ~を生き抜く、切り抜ける 

palindrome: 回文 

2002年といえば、まだスマホはないけれどCDはあったので車のオーディオがカセットテープなのはだいぶ古い車なのではないかと思います。車を買い替える余裕がないことが分かります。 

レディ・バードは高校生最後の年になって将来の目的が決まらず、何かを成し遂げたいと思っても何をして良いか分からない状態で不安な気持ちを抱えています。 

東海岸の大学に行きたいと言うレディ・バードに対して、家族の状況を説明するマリオン①

レディ・バードの兄と彼女は、スーパーで働いています。

Marion:They bag at the grocery store. That is not a career and they went to BARKELEY. Your father’s company is laying people off right and left

マリオン:スーパーのレジ係よ。そんなのキャリアとは言えないし、バークレー卒だって言うのに。お父さんの会社ではリストラしてるし。 

bag:袋に入れる 

grocery store:食料品店 

lay off:解雇する 

right and left:あちこちで、至る所で 

BARKERYと全部大文字で書くと、テキストだけでも大声で叫んでいる感じが伝わります。

東海岸の大学に行きたいと言うレディ・バードに対して、家族の状況を説明するマリオン②

Marion:The way that you work, or the way that you don’t work, you’re not worth state tuition, Christine. 

マリオン:働きぶりとか怠けぶりとかを見てたら、州立大学の学費でももったいないわ。クリスティン。 

Lady Bird: My name is “Lady Bird”. 

レディ・バード:「レディ・バード」よ。 

Marion:Well actually, it’s not, and it’s ridiculous. 

マリオン:でも実際には違うわ。バカバカしい。 

Lady Bird: Call me Lady Bird, like you said you would! 

レディ・バード:レディ・バードって呼んで。呼ぶっていったでしょ! 

Marion: You should just go to City College. You know, with your work ethic, just go to the city college…and then to jail and then back to the City College. And then maybe you’d learn how to pull yourself up and not expect to do everything for you. 

マリオン:市立大学に行けばいいわ。仕事に対してそんな考え方なら市立大学に行って…それから牢屋に入って、また市立大学に戻って…。その頃にはしっかりして、なんでも自分のためにしてもらえると思わなくなるかもね。 

映画「レディ・バード」より

tuition: 学費 

ridiculous: ばかげた 

work ethic:労働倫理 

jail:刑務所、監獄、牢屋 

pull oneself up:直立の姿勢をとる、自制する 

レディ・バードはクリスティンという名前ですが、親や友達など周りのみんなにレディ・バードと呼んでもらっています。レディ・バードの母親は、娘が大学に入学する前から在学中に服役することを予想。

日本語でも会話だとよくありますが、考えながらしゃべっている感じで一文が長いです。

マリオンは刑務所行きなど望んでいないはずですが、金銭的な余裕がないことや反抗的なレディ・バードにイライラしたのかもしれません。 

レディ・バードは生徒会に立候補したポスターが不適切だとシスター(先生)に呼び出されます。 

Sister: Some of the students were disturbed by your posters. 

シスター:あなたのポスターを嫌がっている生徒がいるの 

Lady Bird: It’s just a bird head on a lady body. Or vice versa. 

レディ・バード:ただ女の人の体に鳥の頭が乗っているだけです。その逆でもあるけど。 

Sister: I think it’s a little upsetting… 

シスター:ちょっと困るわね 

Lady Bird: It’s my tradition to run for office. Don’t worry, I won’t win. This won’t mess with my scholarship, will it? 

レディ・バード:選挙のためにやっていることです。心配しなくても落ちます。奨学金に影響するんですか? 

Sister: No, you’re okay there. You have a performative streak, I think. 

シスター:それは大丈夫。芸術的な面があるんだなと思って。 

映画「レディ・バード」より

disturb:動揺させる、迷惑をかける 

vice versa:その逆もまた然り 

upsetting:動揺させるような 

tradition:伝統、流儀 

mess with:〜を台無しにする 

scholarship:奨学金 

performative streak:芸術的な傾向 

ポイント:シスターは奇抜なデザインのポスターにレディ・バードの芸術的センスを見出しています。「vice versa」はラテン語から来ていて、その逆も同じといった意味でたまに出てくるので覚えておくと良いです。 

ポスターのセンスを買われてミュージカルに応募してみるようにと言われるレディ・バード 

Sister: Perhaps you haven’t always been an active part of this community.

学校生活にあまり積極的に関わってなかったみたいね。

They do a fall musical and a spring play and from what I hear it’s a real blast. 

秋はミュージカル、春は演劇をして盛況らしいわ。 

映画「レディ・バード」より

be an active part of~: 〜で積極的な役割をする 

from what I hear:聞くところによると 

レディ・バードはシスターに教えてもらうまで男子校と共同で行う演劇のことを知りませんでした。 

兄のミゲルが働いているスーパーで、雑誌を折り曲げるなと怒られるシーン 

Lady Bird: When I’m in this store, I’m not your sister. I am a customer, Miguel.

レディ・バード:店にいる時は妹じゃないの。私はお客様よ、ミゲル。

And I am always right

だから全て正しいの。 

映画「レディ・バード」より

”The customer is always right.”というスローガンが有名で、日本で言う「お客様は神様です」と言ったところです。 

朝ごはんのシーン① マリオンとレディ・バードはすぐにケンカになります。 

Lady Bird: Why can’t I just make the eggs? 

レディ・バード: なんで自分で作らせてくれないの? 

Marion: Because you take too long and make a big mess and then I have to clean the whole thing up.  

マリオン:だって遅いし汚すしで後片付けが大変なのよ。 

Lady Bird: They aren’t done, there’s white stuff. 

レディ・バード:まだ焼けてない。白いところがある。 

レディ・バードは夜勤明けの母親が作った卵焼きが気に入らずに自分で作りたいと言います。doneで「焼けた」という意味です。well doneが肉の焼き具合でも「よく焼き」ですよね。white stuff(白い部分)は白身だったら焼けても白いままなので、ちゃんと混ぜてない部分が生焼けだったのかもしれません。 

次の朝ごはんのシーン②の会話が途中に入っています。

朝ごはんのシーン② 兄との会話

Miguel: Shelly and I are trying to be vegan

Hence the soy milk.  

ミゲル:シェリーと俺はビーガンになろうとしてるんだ。

だから豆乳。 

Lady Bird: You wear leather jackets.  

レディ・バード:革ジャン着てるくせに。 

Shelly: But they are Vintage. So they don’t support the industry. 

シェリー:ビンテージだから。新しく作ったわけじゃない。 

hence:したがって 

vegan:牛乳・チーズ・卵もとらない、完全菜食主義者 

vintage:時代遅れの 

henceはあまり話し言葉では使わないですが、その前に述べたことが原因で、次に述べることになるということです。ビーガンなので牛乳は飲まずに豆乳にしたんですね。ビーガンは革などの動物を材料とする製品も使わない人のことなので、レディ・バードにつっこまれています。

レディ・バードは父親に車で送ってもらっているときに、東海岸へ進学に必要な奨学金を得るために申請書の記入を頼みます。 

Lady Bird: I need you to help me with the financial aid application.

レディ・バード:奨学金の申請書を書いて欲しいの。

But mom can’t know. 

ママには知られたくない。 

Dad: We… Aren’t they quite expensive? 

父:それってかなり高いんじゃないのか? 

Lady Bird: First, yes. That’s why financial aid.

レディ・バード:そう。だから奨学金が必要なの。

Second, I have to get in first. 

それにまずは合格しないと。 

Dad: Mom won’t be happy about it. 

父:ママは嫌がるだろうな。 

Lady Bird: Which is why I don’t want to fight about it before I have to. 

レディ・バード:だから行けると分かってから説得したいの。 

映画「レディ・バード」より

financial aid:奨学金 

application:願書・申請書 

get in:入学する 

地元の大学に行って欲しい母親に知られずに、東海岸の大学を受験しようとするレディ・バード。将来の目標は決まっていなくても、なんとなく地元の大学に行こうとは思いません。自分で奨学金や受験方法などを調べてニューヨークの大学を受ける行動力があります。 

スーパーにて、雑誌を買って欲しいレディ・バード

Marion: We don’t need to buy that. 

マリオン:そんなものいらないでしょ。 

Lady Bird: It’s only three dollars.  

レディ・バード:たったの3ドルだよ。 

Marion: I’m having a hard week.

マリオン:今週はきついのよ。

If you want to read it, we can go down to the public library. 

読みたいなら図書館に連れてってあげるわ。 

Lady Bird: I want to read it in bed. 

レディ・バード:ベッドで読みたいの。 

Marion: That’s something that rich people do. We are not rich people. 

マリオン:金持ち連中のすることね。うちは違うから。 

3ドルでもムダなものは買いたくないという気持ちはわかります。本は私もいつも図書館で借りています。雑誌は付録欲しさに買うこともありますが…。 

一緒に演劇をすることになるダニーと出会います。 

Danny:  Excuse me

ダ ニー:なんだって? 

Lady Bird: I’m Lady Bird, we’re gonna be in the musical together. 

レディ・バード:レディ・バードよ。ミュージカルで一緒だね。 

Danny: Oh, yes. I remember you! You were wearing that dress. 

ダニー:ああ、思い出した。あの衣装の子だ。 

Lady Bird: I just wanted to say what’s up and I’ll see you in rehearsal. 

レディ・バード:ちょっと挨拶しようと思って、じゃあリハーサルで。 

Danny: Thanks, I am super excited.You live in the neighborhood? 

ダニー:ありがとう。すごく楽しみなんだ。家は近いの? 

Lady Bird: Nah, I’m from the wrong side of the tracks.  

レディ・バード:線路の向こうなの。 

最初のダニーの「Excese me?」の発音は「すみません、失礼」といった意味の時と違って、心外なことを言われた時に「何だって?」「どういうこと?」と反論したりする時などに使います。「wrong side of the tracks」というのは単に線路の反対側というだけでなく、良くない側というのが自虐的に入っている表現です。 

古着屋さんで、サンクスギビングのドレス探しをするシーン。 

Marion: If you’re tired we can sit down.   

マリオン:疲れたなら座ろうか? 

Lady Bird: I am not tired! 

レディ・バード:疲れてないってば。 

Marion: Oh okay, I just that… I couldn’t tell because you’re dragging your feet. Well, I just couldn’t tell. 

マリオン:そっか。足を引きずってるから分からなかった。痛いのかと思って。 

Lady Bird: Why didn’t you just say “Pick up your feet.” 

レディ・バード:だったら「足を引きずるな」って言えばいいでしょ。 

Marion: I didn’t know if you were tired. 

マリオン:疲れてるからかもしれないし。 

Lady Bird: You were being passive aggressive

レディ・バード:イヤミっぽいの! 

Marion: No, I wasn’t. 

マリオン:違うわ。 

Lady Bird: You’re INFURIATING. 

レディ・バード:ムカつく。 

Marion: Please stop yelling. 

マリオン:怒鳴らないで。 

Lady Bird: I am not yelling. 

レディ・バード:怒鳴ってない。 

drag:引きずる 
pick up one’s feel:足を上げて歩く 

passive aggressive:受動的攻撃性 

infuriating:腹立たしい  

yell:叫ぶ 

dragはコンピュータ用語の「ドラッグする」というのと同じです。passive aggressiveは「受動的攻撃性」というと分かりにくいかもしれません。例えば、否定したいことに対して直接的なコミュニケーションを避けて返事をしなかったり、先延ばしにしたり、忘れたふりをしたりといったことが含まれます。 

バイト先のカフェにカイルが来ます。 

Manager: I’m not paying you to flirt

店長:いちゃつくために金払ってるんじゃないぞ! 

Lady Bird: I wasn’t flirting! 

レディ・バード:いちゃついてません! 

Kyle: I wish you had been. 

カイル:そうだったら良かったのに。 

flirt:いちゃつく、口説く

カイルはバンドでベースを担当していて、レディ・バードはバンドを見てかっこいいなと思っていたので話しかけました。flirtはドラマなどでもよく出てくる単語です。ちょっといいなと思っている異性にそうと分かってもらえるように話しかけているような感じです。 

友達に見栄をはって本当の家でなく、憧れの家が自分の家だと言ってしまう。 

憧れの家の外観を説明すると、そこなら知ってると言われます。

Jenna: I know that one!

ジェナ:それ知ってる!

Do you wanna go over there right now and eat?

今から行って何か食べない?

I live in Granite Bay otherwise I’d say lets go there.

家がグラニテ・ベイじゃなかったらそっち行くんだけど。 

Lady Bird: Actually, I was thinking maybe we should go to the Deuce?

レディ・バード:ていうか、デュースに行くのがいいかなって思ってたんだ。

I was talking to Kyle about it and he was likewhatever it’s lame but maybe I’ll see you there”. 

カイルとしゃべってて、ダサいけどそこで会えるかもって話になって… 

Jenna: How do you know Kyle? 

ジェナ:カイルとどこで会ったの? 

Lady Bird: My mom made me get a job at… New Helvetia to learn like responsibility

レディ・バード:ママがニュー・ハベルナのバイトを見つけてきて…責任感を学べって。

Anyway we hang out there. 

それでそこで会ったの。 

Jenna: Yeah, Kyle’s awesome.

ジェナ:カイルってイケてるよね。

Let’s Deuce it up

じゃあデュースに行こう。 

lame:ダサい 

actually は前の文をやんわりと否定しています。嘘がバレないように本当は焦っているはずのレディ・バード。しかしジェナと話をするときは、いつもの話し方ではなくジェナに合わせてちょっとhe was like とかwhateverなどを入れてカッコつけてるようです。バイトも責任感を身につけるためではなく、受験や学費などにお金がかかるからしているはずなのに、ジェナには知られまいとまた嘘をついてしまいます。 

ダニーがバイト先に来ます

Danny: My grandmother wanted me to tell you that she missed you at Christmas.

ダニー:祖母がクリスマスに呼べって言うんだ。 

Lady Bird: Yeah, well, I could not have gone anyway… my mom was pissed about Thanksgiving.  

レディ・バード:ああ、どっちにしてもいけないよ。ママがサンクスギビングのことで怒ってるし。 

Danny: Your mom is crazy.

ダニー:お母さん狂ってるよ。

I’m scared of her.  

怖いな。 

Lady Bird: She is not crazy.

レディ・バード:狂ってないよ。

She is just, you know, she has a big heart.

心の広い人なんだよ。

She is very warm. 

あったかくて。 

Danny: I don’t find your mother warm. 

ダニー:あったかいとは思えないな。 

Lady Bird: You don’t? 

レディ・バード:そうなの? 

Danny: Well no, She’s warm, yeah but she’s also kind of scary. 

ダニー:ああ、あったかいけど、怖くもある。 

Lady Bird: You can’t be scary and warm. 

レディ・バード:怖くてあったかい人なんていないわ。 

Danny: I think you can, your mom is. 

ダニー:いるよ。君のお母さん。 

Lady Bird: YOU’RE GAY! 

レディ・バード:ゲイなんでしょ。 

piss:不満をもらす 

be scared of: ~を恐れる 

普段は母親といつも喧嘩ばかりしているレディ・バードですが、他人に母親を悪く言われると許せなくなって、ダニーがゲイだと言ってしまいます。 自分が身内の悪口を言うのは良くても、他の人には絶対に言われたくない気持ち、分かります。

ミュージカルの指導をしていた神父の先生がレディ・バードの母マリオンの患者に。 

Marion: And do you have a support system

マリオン:頼れるところはありますか? 

Father: What do you mean? 

神父:どういう意味ですか? 

Marion: Who do you turn to when you feel this way? 

マリオン:こういう時は誰に頼りますか? 

Father: No one, I guess. I’m sorry. 

神父:頼れる人はいません。残念ながら。 

Marion: No no, don’t be sorry. There’s no wrong answer

マリオン:いいえ。いいんですよ。人それぞれですから。 

turn to:頼る 

There’s no wrong answer.:間違った答えはない→何を答えてもいい 

独り身の先生は、ガンになっても頼れる人がいません。turn to は辞書で調べると「〜の方を向く」といった意味が出てきて「頼る」はないですが、英英辞書ではgo to for help or information「助けや情報を求めていく」との意味がありました。 

講演に来た人に対して失礼なことを言い停学処分になったレディ・バードと母マリオンの会話

Marion:Do you have any idea what it cost to raise you?

マリオン:子育てにいくらかかるか分かってるの?

How much you’re just THROWING away every day? 

毎日いくら使っているか? 

Lady Bird: GIVE ME A NUMBER! 

レディ・バード:数字を言って! 

Marion: I don’t understand. 

マリオン:何言ってるの? 

Lady Bird: You give me a number for how much it cost to raise me, and I’m going to get older and make a lot of money and write you a check for what I owe you, so that I never have to speak to you again. 

レディ・バード:私を育てるのにいくらかかったか言って!大人になっていっぱい稼ぐようになったらその額の小切手を書くから!もう話さなくていいようにね! 

Marion: I highly doubt that you will be able to get a job…good enough to do that. 

マリオン:仕事が見つかるとは到底思えないわ。そんなことできるほどの仕事はね。 

raise:育てる 

throw away:無駄に費やす 

number:数、総数 

highly:非常に 

doubt:疑う 

あまり豊かでない生活の中でも、マリオンはレディ・バードにいい環境をと思って私立高校に行かせたのに停学処分になってしまい、今までの不満が爆発したようです。それでも親から子供に「いくらかかっていると思っているんだ」的なことは言わないほうがいいと思います。普通に過ごしている中で「いつもありがとう」と感謝されるような関係だといいのですが。 

プロム用のドレスを選ぶレディ・バードとマリオン 

Lady Bird: Why can’t you say I look nice? 

レディ・バード:なんで似合ってるって言ってくれないの? 

Marion: I thought you didn’t even care what I think. 

マリオン:ママの意見なんかどうでもいいかと思って。 

Lady Bird: I still want you to think I look good. 

レディ・バード:似合ってると思って欲しいのに。 

Marion: Okay, I’m sorry, I was telling you the truth. Do you want me to lie? 

マリオン:ごめん。本当のことを言っただけよ。嘘ついて欲しいの? 

Lady Bird: No, I mean. I just wish… I just… I wish that you liked me

レディ・バード:そうじゃないけど..好きでいてくれたらいいのにと思って。 

Marion: Of course I love you. 

マリオン:愛してるに決まってるわ。 

Lady Bird: But do you like me? 

レディ・バード:好きでもある? 

Marion: I want you to be the very best version of yourself you can be. 

マリオン:できる限り最高の状態でいてほしいの。 

Lady Bird: What if this is the best version? 

レディ・バード:今が最高の状態だったら? 

マリオンがドレスの色を批判したことから口論になります。愛しているからこそ、言いすぎてしまうことがあったり、期待しすぎてしまったりするのでしょう。 

まとめ 

何かを成し遂げたいという気持ちは青春時代だけのものではなく、いくつになってもみんなある程度思い続けていることではないかと思います。私も高校を卒業してから◯年経っても、まだ何か新しいことに挑戦したいと思っています。 

レディ・バードと違って、私は実家が賃貸でも都内だったので高校卒業後に都会に行きたいと言った気持ちはなく、実家から通える短大に進学しました。 

レディ・バードのように親や友達と離れて1人で新生活を始めると言った状況には、なリませんでした。

実家から出たいという気持ちはあっても、奨学金も調べなかったし実家から通えるのに一人暮らしをするとなると、家賃や生活費を全部自分で払わなくてはならないので現実的に考えて無理だと判断したのです。 

子供が大学生になり寮で一人暮らしを始めたので、どちらかというとマリオンに共感します。 

今は地方に住んでいるので、子供は地元の大学に進学しても就職先があまりなく都会や海外でも通用するような人になって欲しいと願っています。実家に残っていたらきっと、スマホばかりしている姿や家事を手伝わないことにイライラするんだろうけど、やっぱりいないと寂しいです。 

子供も巣立って第2の青春時代を楽しむために、ブログを頑張って続けていこうと思います(^^) 

コメント