It’s official — everybody and their mother loves #LadyBird. https://t.co/CscLPsFO6U
— Lady Bird (@LadyBirdMovie) November 27, 2017
- 作品紹介
- 監督・キャスト紹介
- セリフ紹介
- 冒頭のシーン
- 東海岸の大学に行きたいと言うレディ・バードに対して、家族の状況を説明するマリオン①
- 東海岸の大学に行きたいと言うレディ・バードに対して、家族の状況を説明するマリオン②
- レディ・バードは生徒会に立候補したポスターが不適切だとシスター(先生)に呼び出されます。
- ポスターのセンスを買われてミュージカルに応募してみるようにと言われるレディ・バード
- 兄のミゲルが働いているスーパーで、雑誌を折り曲げるなと怒られるシーン
- 朝ごはんのシーン① マリオンとレディ・バードはすぐにケンカになります。
- 朝ごはんのシーン② 兄との会話
- レディ・バードは父親に車で送ってもらっているときに、東海岸へ進学に必要な奨学金を得るために申請書の記入を頼みます。
- スーパーにて、雑誌を買って欲しいレディ・バード
- 一緒に演劇をすることになるダニーと出会います。
- 古着屋さんで、サンクスギビングのドレス探しをするシーン。
- バイト先のカフェにカイルが来ます。
- 友達に見栄をはって本当の家でなく、憧れの家が自分の家だと言ってしまう。
- ダニーがバイト先に来ます
- ミュージカルの指導をしていた神父の先生がレディ・バードの母マリオンの患者に。
- 講演に来た人に対して失礼なことを言い停学処分になったレディ・バードと母マリオンの会話
- プロム用のドレスを選ぶレディ・バードとマリオン
- まとめ
作品紹介
レディ・バードは2017年のアメリカ映画で、2018年のゴールデングローブ賞作品賞を受賞し、脚本賞にもノミネートされました。
アカデミー賞では作品賞・主演女優賞・助演女優賞・監督賞・脚本賞の5部門にノミネート。
この映画の舞台となっているサクラメントは、サンフランシスコの北東約136kmに位置するカリフォルニア州の州都です。
2002年。レディ・バードと名乗って親や友達にもそう呼んでもらっているクリスティンは、カトリック系の高校に通っている女子高生。
大学進学を控え何かを成し遂げたいと思いながらも、どうしたら良いか分からず、とりあえず地元のサクラメントからは出よう。そしてニューヨークの大学に行きたいと思っています。経済面からも地元の大学への進学を望んでいる母親とは、何かにつけて意見が合わずにケンカばかりの毎日。
学校では生徒会に立候補して親友と演劇に参加し、学生生活を楽しんでいるように見えます。しかし親友と過ごすよりも、クラスのイケてる女子の気を引くために先生の車にいたずらしてみたり、自分をよく見せようとウソをついてしまったりするのは青春時代ならではでしょう。
母親に内緒でニューヨークの大学に出願するレディ・バード。自分にとって本当に大切なものは何かといった自分探しをする話です。
監督・キャスト紹介
監督はこの映画が初監督作品となるグレタ・ガーウィグ (Greta Celeste Gerwig)です。サクラメント出身で、女優としても活躍。
レディ・バード役のシアーシャ・ローナン(Saoirse Ronan)はこの作品でゴールデングローブ賞の主演女優賞を受賞しました。他には2015年の映画「ブルックリン」などに出演。
レディ・バードのボーイフレンド役は「君の名前で僕を呼んで」でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたティモシー・シャラメ(Timothée Chalamet)です。
Saoirse Ronan on the importance of supporting more women’s stories in film: “There are just so many to tell.” #LadyBird https://t.co/xs4BrYR2gR
— Lady Bird (@LadyBirdMovie) November 20, 2017
セリフ紹介
冒頭のシーン
大学見学を終えて帰る途中の車内で、オーディオブックのカセットを聞き終えてすぐに音楽をかけようとするレディ・バードと母マリオンの会話
what we heard: 聞いたこと
constantly: 絶え間なく
entertain oneself: 自身を楽しませる
live through: ~を生き抜く、切り抜ける
palindrome: 回文
2002年といえば、まだスマホはないけれどCDはあったので車のオーディオがカセットテープなのはだいぶ古い車なのではないかと思います。車を買い替える余裕がないことが分かります。
レディ・バードは高校生最後の年になって将来の目的が決まらず、何かを成し遂げたいと思っても何をして良いか分からない状態で不安な気持ちを抱えています。
東海岸の大学に行きたいと言うレディ・バードに対して、家族の状況を説明するマリオン①
レディ・バードの兄と彼女は、スーパーで働いています。
bag:袋に入れる
grocery store:食料品店
lay off:解雇する
right and left:あちこちで、至る所で
BARKERYと全部大文字で書くと、テキストだけでも大声で叫んでいる感じが伝わります。
東海岸の大学に行きたいと言うレディ・バードに対して、家族の状況を説明するマリオン②
tuition: 学費
ridiculous: ばかげた
work ethic:労働倫理
jail:刑務所、監獄、牢屋
pull oneself up:直立の姿勢をとる、自制する
レディ・バードはクリスティンという名前ですが、親や友達など周りのみんなにレディ・バードと呼んでもらっています。レディ・バードの母親は、娘が大学に入学する前から在学中に服役することを予想。
日本語でも会話だとよくありますが、考えながらしゃべっている感じで一文が長いです。
マリオンは刑務所行きなど望んでいないはずですが、金銭的な余裕がないことや反抗的なレディ・バードにイライラしたのかもしれません。
“A smart, joyous, tender film. Sometimes you’ve got to run away from home to get there.” – Stephanie Zacharek, @TIME #LadyBird pic.twitter.com/WKGlblMYVu
— Lady Bird (@LadyBirdMovie) December 19, 2017
レディ・バードは生徒会に立候補したポスターが不適切だとシスター(先生)に呼び出されます。
disturb:動揺させる、迷惑をかける
vice versa:その逆もまた然り
upsetting:動揺させるような
tradition:伝統、流儀
mess with:〜を台無しにする
scholarship:奨学金
performative streak:芸術的な傾向
ポイント:シスターは奇抜なデザインのポスターにレディ・バードの芸術的センスを見出しています。「vice versa」はラテン語から来ていて、その逆も同じといった意味でたまに出てくるので覚えておくと良いです。
ポスターのセンスを買われてミュージカルに応募してみるようにと言われるレディ・バード
be an active part of~: 〜で積極的な役割をする
from what I hear:聞くところによると
レディ・バードはシスターに教えてもらうまで男子校と共同で行う演劇のことを知りませんでした。
兄のミゲルが働いているスーパーで、雑誌を折り曲げるなと怒られるシーン
”The customer is always right.”というスローガンが有名で、日本で言う「お客様は神様です」と言ったところです。
朝ごはんのシーン① マリオンとレディ・バードはすぐにケンカになります。
レディ・バードは夜勤明けの母親が作った卵焼きが気に入らずに自分で作りたいと言います。doneで「焼けた」という意味です。well doneが肉の焼き具合でも「よく焼き」ですよね。white stuff(白い部分)は白身だったら焼けても白いままなので、ちゃんと混ぜてない部分が生焼けだったのかもしれません。
次の朝ごはんのシーン②の会話が途中に入っています。
朝ごはんのシーン② 兄との会話
hence:したがって
vegan:牛乳・チーズ・卵もとらない、完全菜食主義者
vintage:時代遅れの
henceはあまり話し言葉では使わないですが、その前に述べたことが原因で、次に述べることになるということです。ビーガンなので牛乳は飲まずに豆乳にしたんですね。ビーガンは革などの動物を材料とする製品も使わない人のことなので、レディ・バードにつっこまれています。
レディ・バードは父親に車で送ってもらっているときに、東海岸へ進学に必要な奨学金を得るために申請書の記入を頼みます。
Sacramento billboards honor ‘Lady Bird’ amid Oscar nods https://t.co/zJiHVJ6CUY pic.twitter.com/Tn3KgekaUM
— kcranews (@kcranews) January 23, 2018
financial aid:奨学金
application:願書・申請書
get in:入学する
地元の大学に行って欲しい母親に知られずに、東海岸の大学を受験しようとするレディ・バード。将来の目標は決まっていなくても、なんとなく地元の大学に行こうとは思いません。自分で奨学金や受験方法などを調べてニューヨークの大学を受ける行動力があります。
スーパーにて、雑誌を買って欲しいレディ・バード
“Generous and joyous. It puts you right back where you were at 18, no matter how many years have passed,” declares @TIME. #LadyBird pic.twitter.com/HIaiPAGENO
— Lady Bird (@LadyBirdMovie) December 27, 2017
3ドルでもムダなものは買いたくないという気持ちはわかります。本は私もいつも図書館で借りています。雑誌は付録欲しさに買うこともありますが…。
一緒に演劇をすることになるダニーと出会います。
Fri Rebroadcast: Greta Gerwig on @LadyBirdMovie and Dee Rees on @mudboundmovie. pic.twitter.com/XMHyhhD4uS
— Fresh Air (@nprfreshair) February 2, 2018
最初のダニーの「Excese me?」の発音は「すみません、失礼」といった意味の時と違って、心外なことを言われた時に「何だって?」「どういうこと?」と反論したりする時などに使います。「wrong side of the tracks」というのは単に線路の反対側というだけでなく、良くない側というのが自虐的に入っている表現です。
古着屋さんで、サンクスギビングのドレス探しをするシーン。
#LadyBird is a beautiful, uplifting film. Ronan is wonderful, gutsy and opinionated; she’s 17 and on the cusp of adulthood, wanting more than what her life path has to offer. Anyone and everyone can relate. You’ll laugh and cry (a lot). My film of the year. pic.twitter.com/e37VP9T3qn
— Jennifer McShane (@Jenny_McShane) November 23, 2017
drag:引きずる
pick up one’s feel:足を上げて歩く
passive aggressive:受動的攻撃性
infuriating:腹立たしい
yell:叫ぶ
dragはコンピュータ用語の「ドラッグする」というのと同じです。passive aggressiveは「受動的攻撃性」というと分かりにくいかもしれません。例えば、否定したいことに対して直接的なコミュニケーションを避けて返事をしなかったり、先延ばしにしたり、忘れたふりをしたりといったことが含まれます。
バイト先のカフェにカイルが来ます。
flirt:いちゃつく、口説く
カイルはバンドでベースを担当していて、レディ・バードはバンドを見てかっこいいなと思っていたので話しかけました。flirtはドラマなどでもよく出てくる単語です。ちょっといいなと思っている異性にそうと分かってもらえるように話しかけているような感じです。
友達に見栄をはって本当の家でなく、憧れの家が自分の家だと言ってしまう。
憧れの家の外観を説明すると、そこなら知ってると言われます。
lame:ダサい
actually は前の文をやんわりと否定しています。嘘がバレないように本当は焦っているはずのレディ・バード。しかしジェナと話をするときは、いつもの話し方ではなくジェナに合わせてちょっとhe was like とかwhateverなどを入れてカッコつけてるようです。バイトも責任感を身につけるためではなく、受験や学費などにお金がかかるからしているはずなのに、ジェナには知られまいとまた嘘をついてしまいます。
ダニーがバイト先に来ます
piss:不満をもらす
be scared of: ~を恐れる
普段は母親といつも喧嘩ばかりしているレディ・バードですが、他人に母親を悪く言われると許せなくなって、ダニーがゲイだと言ってしまいます。 自分が身内の悪口を言うのは良くても、他の人には絶対に言われたくない気持ち、分かります。
ミュージカルの指導をしていた神父の先生がレディ・バードの母マリオンの患者に。
turn to:頼る
There’s no wrong answer.:間違った答えはない→何を答えてもいい
独り身の先生は、ガンになっても頼れる人がいません。turn to は辞書で調べると「〜の方を向く」といった意味が出てきて「頼る」はないですが、英英辞書ではgo to for help or information「助けや情報を求めていく」との意味がありました。
講演に来た人に対して失礼なことを言い停学処分になったレディ・バードと母マリオンの会話
“#LadyBird is one of those instant classics, one you want to start again as soon as it’s over.” — Lindsey Bahr, @AP pic.twitter.com/21xTURz2w6
— Lady Bird (@LadyBirdMovie) January 3, 2018
raise:育てる
throw away:無駄に費やす
number:数、総数
highly:非常に
doubt:疑う
あまり豊かでない生活の中でも、マリオンはレディ・バードにいい環境をと思って私立高校に行かせたのに停学処分になってしまい、今までの不満が爆発したようです。それでも親から子供に「いくらかかっていると思っているんだ」的なことは言わないほうがいいと思います。普通に過ごしている中で「いつもありがとう」と感謝されるような関係だといいのですが。
プロム用のドレスを選ぶレディ・バードとマリオン
マリオンがドレスの色を批判したことから口論になります。愛しているからこそ、言いすぎてしまうことがあったり、期待しすぎてしまったりするのでしょう。
まとめ
何かを成し遂げたいという気持ちは青春時代だけのものではなく、いくつになってもみんなある程度思い続けていることではないかと思います。私も高校を卒業してから◯年経っても、まだ何か新しいことに挑戦したいと思っています。
レディ・バードと違って、私は実家が賃貸でも都内だったので高校卒業後に都会に行きたいと言った気持ちはなく、実家から通える短大に進学しました。
レディ・バードのように親や友達と離れて1人で新生活を始めると言った状況には、なリませんでした。
実家から出たいという気持ちはあっても、奨学金も調べなかったし実家から通えるのに一人暮らしをするとなると、家賃や生活費を全部自分で払わなくてはならないので現実的に考えて無理だと判断したのです。
子供が大学生になり寮で一人暮らしを始めたので、どちらかというとマリオンに共感します。
今は地方に住んでいるので、子供は地元の大学に進学しても就職先があまりなく都会や海外でも通用するような人になって欲しいと願っています。実家に残っていたらきっと、スマホばかりしている姿や家事を手伝わないことにイライラするんだろうけど、やっぱりいないと寂しいです。
子供も巣立って第2の青春時代を楽しむために、ブログを頑張って続けていこうと思います(^^)
“Saoirse Ronan is magnificent and Laurie Metcalf is pitch perfect. #LadyBird‘s cast is an ensemble of the highest order,” raves @THR. pic.twitter.com/cxLA3k29AA
— Lady Bird (@LadyBirdMovie) December 6, 2017
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