- 作品紹介
- 監督・キャスト紹介
- 朝、駅のホームでジョエルが電車を待っているシーン
- モントークの砂浜でのシーン
- モントークのレストランのシーン
- 帰りの電車でのクレメンタインのセリフ
- closed-mouthedとは?
- 友人の家で、バレンタインの3日前
- ラクーナ社のハワード・ミルチェンスキ博士のセリフ①
- 友人のジェーンに相談するジョエル
- ジョエルもラクーナ社でクレメンタインとの記憶を消してもらうことにします
- ラクーナ社のハワード・ミルチェンスキ博士のセリフ②
- 寝ているジョエルに話しかけるクレメンタイン。
- ジョエルのセリフ 中華レストランで
- 冬のチャールズ川で横たわるシーン
- ジョエルにデートに誘われたクレメンタインのセリフ
作品紹介
エターナル・サンシャインは2004年のアメリカ映画で、アカデミー賞では作品賞を受賞。
原題は「Eternal Sunshine of the spot less mind」
アレキサンダー・ポープの詩の一節で、映画の中でも詩が引用されています。
ケンカして衝動的に彼氏ジョエルとの2年間の記憶を消してしまったクレメンタイン。ジョエルはバレンタイン前に仲直りしたいと思っていましたが、彼女が自分の記憶を消してしまったことに気づき自分も彼女の記憶を消すことにします。
クレメンタインとの思い出の品をすべて、ラクーナ社という記憶を消す会社に持っていき、思い出の品にまつわる記憶を思い浮かべるジョエル。ジョエルが思い出している記憶が脳のどの部分にあるかをラクーナ社が記録し、その部分の記憶を消すことに。
夜寝ている間にラクーナ社の人たちがジョエルの自宅を訪れて記憶を消し、ジョエルは朝起きたらクレメンタインとの記憶のない新たな日々を過ごすことになっていました。
クレメンタインとの記憶が消されていく間、ジョエルは脳の中で新しい記憶から順に出会いまでを思い出していきます。最初は忘れられることを喜んでいますが、消したくない楽しい記憶もあることに気づき、途中で辞めたくなるジョエル。
2人はどんなバレンタインを迎えることになるのか?それは作品の冒頭で分かります。その後の展開は物語のエンディングで。
監督・キャスト紹介
監督
ミシェル・ゴンドリー(Michel Gondry)。脚本のチャーリー・カウフマン、ピエール・ビスマスと共に作品の原案も考えています。
キャスト
役名 | 俳優 | 主な出演作など |
ジョエル・バリッシュ Joel Barish | ジム・キャリー Jim Carrey | この作品でゴールデングローブ賞主演男優賞にノミネート 1995年「マスク」 1999年のトゥルーマン・ショー」 |
クレメンタイン・クリチェンスキー Clementine Kruczynski | ケイト・ウィンスレット Kate Winslet | 1997年の「タイタニック」で一躍有名に |
メアリー(ラクーナ社の受付) Mary | キルスティン・ダンスト | 2002年「スパイダーマン」 |
スタン(ラクーナ社の技術者) Stan Fink | マーク・ラファロ Mark Ruffalo | 2015年「スポットライト」 (アカデミー賞・助演男優賞受賞) |
パトリック(ラクーナ社の技術者) Patrick | イライジャ・ウッド Elijah Wood | ロード・オブ・ザ・リング3部作 |
朝、駅のホームでジョエルが電車を待っているシーン
ramdom: デタラメの 、バラバラの
crap: ごみ
ditch: (会社など)をサボる
会社をサボって衝動的に反対方向の電車に乗ったジョエル。
通勤電車を待っていると、ふと反対方向の電車に乗ってみたいと思ったことのある人は多いと思います。私は今は空いているバスで通勤しています。ラッシュの電車に乗っていた頃は反対方向の電車は空いていていいなーと思っていました…それでもちゃんと通っていました(笑)。
「ditch」が「サボる」と言う意味なのは、初めて知りました。
「今日は会社を休んだ」は「I took a day off from work today.」とも言えますが、ちょっとかたいですね。
モントークの砂浜でのシーン
overrate:過大に評価する、買いかぶる
if only~:〜さえすればなあ
somewhat: いくらか、やや
diminish:〜を減らす
incapable: 無能な
オレンジ色のパーカーを着たクレメンタインを砂浜で見かけるジョエル。気になりながらも話しかけられずにいます。「~, seeing that…」はseeing that 以降の文で、〜の部分に説明を付け加えていて、「…と言うところを見ると〜だ」と言うことです。
仕事をサボって衝動的に2月の海岸に行ったジョエル。私は海の近くに住んでいるのでほとんど毎日海まで散歩に行っていて海には癒されるけど、一人で冬の海に行くのはさらに落ち込むかも…
モントークのレストランのシーン
「a bit of 」で少しのと言う意味なので「the least bit of 」は、それよりもさらに少ないことを表しています。
砂浜で見かけたクレメンタインをレストランでも見かけ、ちょっと関心を示されたことで好きになります。小さな町だと観光で訪れた人が行く場所は、同じようなところになるのかもしれません。映画みたいな出会いはなかなかないですが、だから映画が面白いのかも。
帰りの電車でのクレメンタインのセリフ
applyには「適用する」などといった意味があり、「in a paste」は「hair dye」のことです。ここでは、「性格を髪の色に適用する」→「性格が髪の色に出る」としています。
字幕は「私はきまぐれなの」です。その後、ジョエルは「Oh, I doubt that very much.」(そうは見えない)と返しています。その時の気分で髪の色を変えているのですね。
しょっちゅう髪の色を変えるクレメンタイン。私も青とかオレンジとかしてみたいけど日本ですると目立ちすぎるので、いつか海外で暮らす時が来たらやってみたいなと思います。年も分からなくなりそうですよね。
closed-mouthedとは?
kindaは「kind of」のこと。
「closed-mouthed」口を閉じている→「無口な、打ち解けない」といった意味です。そのままの単語ですが、使えるようになると「You don’t talk much.」と言うよりもこなれている感じがします。
ジョエルがクレメンタインを家まで送って行った後、クレメンタインの部屋でのセリフ。
友人の家で、バレンタインの3日前
ジョエルのセリフ
goddamnは、いらだちを表す言葉で映像を見ていれば、あえて訳出しなくても話し方で伝わりそうな感じです。
◯ days away: ◯日後
ミュージカル「アニー」の主題歌の「Tomorrow」の歌詞は1日後なので「You’re only a day away」となっています。
resolve: 問題を解決する→仲直りする
be willing to: 〜するのが嫌じゃない→仲直りするための人になってもいい→自分から仲直りしてもいい
the one: その人(ここでは仲直りするための人)
ラクーナ社のハワード・ミルチェンスキ博士のセリフ①
クレメンタインが自分との記憶を消したことが信じられず、ジョエルはラクーナ社に理由を聞きにいきます
「suffice」は「〜に十分である」といった意味で「suffice it to say that ~」で「〜といえば十分である→〜と言うわけです」。具体的にはいえないけど、こう言うことですと言う感じ。
「move on」は「状況が変わったことを受け入れて、新たな経験に向かう準備をする」といった意味合いで、ここではクレメンタインはジョエルを忘れて新たな経験をしたくなったと言うことでしょう。
We provide that possibility.の文は「その(忘れてやり直す)可能性を提供した→そのお手伝いをした」となります。
友人のジェーンに相談するジョエル
「lark」は「深刻なダメージは起きないだろうと思ってジョークでする行動」です。
クレメンタインは深く考えずに記憶を消してしまいました。忘れてしまえば本人は楽になるかもしれませんが、周りの覚えている人たちにとっては複雑です。
ジョエルもラクーナ社でクレメンタインとの記憶を消してもらうことにします
brain damage: 脳のダメージ
technically speaking: 専門的に言えば、正確に言えば、厳密に言うと
on par with〜:〜に等しい
heavy drinking: 過度の飲酒
miss: 〜し損なう、見逃す
The procedure is の「is」を強く発音することで、「施術自体が」と言うところを強調しています。Nothing you’ll miss.はYou’ll miss nothing.を倒置しています。「何も損なうものはない。→大したことはありません。」
ラクーナ社のハワード・ミルチェンスキ博士のセリフ②
記憶を消した後、目覚めた時に混乱しないように思い出の品はラクーナ社に置いて帰ることに。ジョエルは自分が脳内にいることに気づき、覚えていた博士のセリフにオーバーラップしています。
memento: 思い出の品
confuse: 混乱させる(受身形のbe confusedで「混乱する」)
unexplainable: 説明できない
presence: 存在、実在
記憶とともに思い出の品も捨てられてしまうと思うと、さみしい気が…
寝ているジョエルに話しかけるクレメンタイン。
You don’t tell me 「話してくれない→話してよ」。thingには「考え・意見」といった意味があります。open bookな人とは、考えていることや感じていることが分かりやすい人のことです。
embarrassing: 恥ずかしがらせる
constantly: 絶えず
necessarily: 必ずしも
communicate: 意思疎通をはかる、思いを伝える
intimacy: 親しいこと
大切な人には心を開いてもらいたいものです。
ジョエルのセリフ 中華レストランで
poor: かわいそうな、不幸な
sorry: 気の毒で、かわいそうで
dining dead(ダイニング・デッド)は、ゾンビドラマの「walking dead」にかけているのだと思います。
stand: 〜に耐える
付き合いが長くなると倦怠期っぽくなったりもするけど、一緒に食事をする相手がいるだけでも幸せなはず。
冬のチャールズ川で横たわるシーン
最後の文は「私はちょうど正確にいたい場所にいる」→”死んでもいい”の理由として「一番いたい場所にいるから」としました。
言われてみたいセリフ。ジョエルとクレメンタインが付き合っていて一番幸せな時の記憶です。
ジョエルにデートに誘われたクレメンタインのセリフ
concept: 抽象的な考え、概念
complete: 完了する、満たす
f**ked-up: 疲れた、不幸な、傷ついた
assign: 与える、割り当てる
ここでのconceptは「抽象的な」といった意味から、実際に感情を持って悩みもある人間だと思ってもらえないと言うことだと思います。
最後のDon’t assign me yours.は「あなたの疲れとか悩みを私に与えないで。→人のことまで面倒見きれないわ。」としました。
まとめ
楽しかったいい記憶だけでなく、人は嫌な記憶や忘れたい記憶も抱えて生きていくものです。自然に忘れてしまうこともありますが、ずっと覚えていたいこと大切な思い出もあるはず。
This is one of my most favorite movies. And I’d like to share with you.
記憶を失くしてもやっぱり運命の人には出会えて、また好きになるんだなと思うとロマンチックな気持ちになります。
最後に予告編をどうぞ
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