作品紹介
ジョーカーは2019年のアメリカ映画で、ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞しました。
アカデミー賞では作品賞・監督賞・脚色賞など11部門にノミネートされ、ジョーカーを演じたホアキン・フェニックスは主演男優賞を受賞。
バットマン・シリーズの悪役として知られているジョーカーですが、この作品では主役に。
アーサー・フレックという名前の男性が、ジョーカーと名乗るようになる経緯が明らかになりますが、これまでのバットマン映画やコミックスの内容と合わない部分も。
アーサーは母親のペニーと二人暮らし。ゴッサム・シティではゴミ収集人のストライキが起こり、犯罪や失業率の高さが問題に。
ゴミ収集人のストライキが起こり犯罪や失業率の高さが問題になっているゴッサム・シティで、母親のペニーと2人暮らしのアーサー。精神的な障害で笑いが止められない症状があるため、自身の症状を説明するために見せるカードを持ち歩いています。仕事はピエロの格好をする芸人でしたが、クビになってしまいだんだんと悪の道へ入っていくことに。街の人たちは格差社会への不満からエリートを殺したジョーカーを英雄視。デモや暴動が起こり始めます。そんな中、憧れの司会者マレー・フランクリンのショーにアーサーのゲスト出演が決定。ゴッサム・シティはどうなるのか?
.@TheAcademy joins @BAFTA, the @goldenglobes, @CriticsChoice, and the @The_SCL in recognizing @hildurness’ extraordinary score for #Joker. pic.twitter.com/s2T5FGT1LE
— Joker Movie (@jokermovie) February 11, 2020
監督・脚本・キャスト紹介
監督・脚本 トッド・フィリックス
主な作品…「ハング・オーバー」シリーズの監督・脚本。
キャスト
ホアキン・フェニックス (Joaquin Phoenix)
アーサー・フレック/ジョーカー(Arther Fleck/ Joker)を演じたホアキン・フェニックスは、この作品でアカデミー賞・主演男優賞を受賞。
過去に2回主演男優賞、1回助演男優賞にノミネートされましたが、受賞は初めて。
主な作品は主演男優賞にノミネートされた2005年の「Walk the Line」など。
ロバート・デ・ニーロ(Robert De Niro)
アーサー(ジョーカー)の憧れの司会者、マレー・フランクリン(Murray Franklyn)役。
1974年の「ゴッド・ファーザーⅡ」や1976年の「Taxi Driver」でも有名な俳優で、さすがの存在感です。
Thank you to @TheAcademy for honoring the incredible cast and crew of #Joker with 2 Academy Awards®. #Oscars pic.twitter.com/y96PVoYxQc
— Joker Movie (@jokermovie) February 10, 2020
アーサーとソーシャルワーカーが面談するシーン①
on medicationで「薬物治療を受けて」 という意味になります。処方箋を書いてもらって薬を飲んでいるという表現で、いつも飲んでいる薬がある場合は使えそうです。
surely: きっと
Congratulations to Joaquin Phoenix, nominated for Best Actor for #Joker by @TheAcademy. pic.twitter.com/N2u0S8vko0
— Joker Movie (@jokermovie) January 13, 2020
テレビ番組「Good Morning」にトーマス・ウェインが出演するシーン
groundswell: 急速な高まり、盛り上がり
anti-rich sentiment: 反金持ちの感情、心情
almost as if〜: まるで〜のように
less fortunate resident: 恵まれない住人
take the side of〜:〜の味方をする
one of the reason why~: 〜する理由の一つ
consider:考える
run for mayor:市長選に出馬する
It’s one of the reason why I’m considering a run for mayor.の文は直訳すると、
「それは市長選に出馬することを考える理由の一つだ。」ですがここでは→
「だから市長選に立候補しようかと考えているとも言える。」としました。
eyewitness:目撃者
clown:ピエロ
make sense:理にかなう 間に「a total」を挟むことで強調しています。
coward: 負け犬
cold-blooded:冷血の、冷酷な
hide behind~:〜の後ろ(下)に隠れる
envious:嫉妬深い
トーマス・ウェインはピエロの格好をした殺人犯(アーサー)のことを痛烈に批判しています。
アーサーとソーシャルワーカーが面談するシーン② アーサーのセリフ
negative: 悲観的な、消極的な、マイナスの
exist: 存在する
notice:気づく
アーサーは仕事をクビになり同僚にも冷たくされて、いつもないがしろにされる人生を送ってきました。しかしエリート会社員を3人殺害した犯人がピエロの格好をしていたことが街中に知れ渡り、自分の存在が受け入れられていると感じています。
See it again. #JokerMovie now playing everywhere. Get tickets: https://t.co/pqzjjhguyG pic.twitter.com/wiGaZqi9uA
— Joker Movie (@jokermovie) October 12, 2019
入院中のアーサーの母、ペニーを見舞うアーサーのセリフ
condition:病気
make me laugh:私を笑わせる
tragedy:悲劇
comedy:喜劇
Fワード(fuck)は映画やドラマなどではたびたび聞かれますが、実際の会話では強すぎる言葉なので使わない方がいいでしょう。
アーサーは自分がトーマス・ウェインの息子だと母に聞いた後で、息子ではないと分かり自暴自棄になっているようです。しかし劇中ではペニーもアーサーも妄想が激しく、何が本当だか分からない気もします。
“You wouldn’t get it.” #JokerMovie pic.twitter.com/ZOyfVdt6Av
— Joker Movie (@jokermovie) January 10, 2020
アーサーが憧れの司会者マレーの番組に出演したシーン①
アーサーはマレーに”ジョーカー”と紹介してもらいます。
2番目の文「Do you ever actually leave the studio?」は直訳の「このスタジオから実際に離れたことはあるのか?」を「出たことないだろ」としました。
civil: 礼儀正しい、親切な
what it’s like to be~: 〜になったらどうなのか
werewolf: 狼人間
go wild: 乱暴になる、夢中になる
マレーはいつもスタジオの中で仕事をしていて、世間がどうなっているのか分かっていないとジョーカーは思っています。
Own #JokerMovie on Digital and 4K Ultra HD Blu-ray today. https://t.co/RHqe4p7WXI pic.twitter.com/Qt6dZKhdZe
— Joker Movie (@jokermovie) January 7, 2020
アーサー(ジョーカー)が憧れの司会者マレーの番組に出演したシーン②
ジョーカーは地下鉄でエリート3人を殺した犯人は自分だと告白。
アーサーは殺人も喜劇の一部としてとらえています。
失うものもなく、何にも傷つかなくなった怖いものなしのジョーカーが誕生する場面です。
まとめ
ジョーカー役のホアキン・フェニックスはこの役のために、1日にりんご1個だけを食べる生活をして減量しました。劇中ではガリガリですがアカデミー賞の授賞式で主演男優賞を受け取るときには、すっかりもとの体型に。
バットマンのストーリーを全く知らなくても楽しめます。私は昔ティムバートン監督のバットマンを観た事があるのですが、ほぼ覚えていなくてもストーリーにはついていけました。
暗く重い内容で希望が持てるような要素はないけれど、これぞ映画といった面白さがあって引き込まれるので何回もみてしまう作品です。
Put on a happy face. #JokerMovie – in theaters October 4. pic.twitter.com/TxF3Jqxjjr
— Joker Movie (@jokermovie) April 3, 2019
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