- メアリーが学校に行きたくないというシーン①
- メアリーが学校に行きたくないというシーン② 「ad nauseum」
- メアリーと仲良しのロベルタが、メアリーの通学を心配するシーン
- 学校のことをグチるメアリーへのフランクのセリフ 「passive-agressively」
- 学校での態度を反省するメアリーのセリフ
- 猫のフレッドに対するメアリーのセリフ
- メアリーのセリフ。学校で隣の列の同級生に。
- クラス発表「Show and Tell」で、猫のフレッドを紹介するメアリーのセリフ
- メアリーの担任ボニーとフランクの会話
- メアリーが上級生の鼻の骨を折ったので、フランクが校長に呼び出されます。
- メアリーが通う学校の校長のセリフ
- フランクとイブリンの会話①(海辺のレストランで)
- イブリンとフランクの会話②(海辺のレストランで)
- 夕日の見える場所でのメアリーとフランクの会話。
- メアリーの担任ボニーとフランクの会話(バーで飲みながら )
- メアリーのセリフ。ソーシャルワーカーとの面談で。
- 裁判期間中にイブリンを車まで送るフランク。
- フランクのセリフ(裁判の証人席で)
作品紹介
Giftedは2017年のアメリカ映画。
フロリダでボートを修理する仕事をしながら、数学が得意な姪のメアリーを育てているフランク。メアリーは小学校では簡単すぎる算数の授業を行うことや、友達ができるかといった不安から最初は学校に行くのを嫌がります。しかし片目の飼い猫フレッドをクラスで紹介したことをきっかけに、クラスにもなじんできたメアリー。数学の才能があることが担任の先生や校長に知られると、上級生を殴って鼻の骨を折ってしまう問題を起こしたときに、英才教育を行う私立学校への転校を勧められることに。
私立学校にはイヤな思い出があるフランクは校長の提案を断りますが、果たして自分の決断が正しいかどうかについては自信がありません。
校長はメアリーの祖母でありフランクの母親のイブリンに連絡。イブリンはメアリーを私立学校に通わせたいので、祖母と叔父でメアリーの養育権を争うことに。
メアリーの母親ダイアン(フランクの姉)は、Gifted用の学校を卒業。数学の天才として「数学の7大難問」の1つである「ナヴィエ-ストークス方程式」の解明に取り組んでいました。しかしメアリーが生後6ヶ月の時に自殺。フランクがメアリーを引き取りました。
ダイアンは数学漬けで普通の子供時代を過ごせなかったため、メアリーには普通の生活を望んでいるはず…。フランクはダイアンの遺志を叶えてあげたいと思っています。
才能ある子供には、どんな環境を与えるのが良いのか?を考えさせられる作品です。
監督・キャスト紹介
監督
マーク・ウェブ(Marc Webb)。主な作品は2009年の「500日のサマー」。
役名 | 俳優 | 主な出演作など |
フランク・アドラー Frank Adler | クリス・エバンス Chris Evans | 2011年 「キャプテン・アメリカ」 |
メアリー・アドラー Mary Adler | マッケナ・グレイス Mckenna Grace | |
イブリン・アドラー Evelyn Adler | リンゼイ・ダンカン Lindsay Duncan | 2013年「アバウト・タイム」 主人公ティムの母親役 |
ロベルタ・テイラー Roberta Taylor (フランクとメアリーの隣人) | オクタビア・スペンサー Octavia Spencer | 2017年 「シェイプ・オブ・ウォーター」 |
セリフ紹介
メアリーが学校に行きたくないというシーン①
「a bad example」でなく「a poor example」と言っています。両方「悪い例」ということですが、poorだと「下手な」と言った意味合いが含まれます。badだと真似してはいけないような悪いことといった感じです。
メアリーが学校に行きたくないというシーン② 「ad nauseum」
ad nauseumは「飽き飽きするほどに」という意味です。字幕では「入念に」となっていました。最後の文はlooks like〜「〜みたいだ」と someone needs school「誰かに学校が必要」で「誰かさんには学校が必要みたいだ→学校に行かなきゃな」としました。
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— Rosetta Stone (@rosettastone) April 21, 2017
メアリーと仲良しのロベルタが、メアリーの通学を心配するシーン
overlook: 見逃す、見過ごす
work out:うまくいく
take away:取り上げる
smother:窒息死させる
in one’s: sleep:寝ている間に
This could work out.のcouldは「可能性がある」という意味です。うまく行かない可能性もありますが、フランクのうまくいってほしいという希望が込められています。
there’s something you could be overlooking は、メアリーが学校になじめるか心配しているロベルタを安心させるためのセリフ。。
学校のことをグチるメアリーへのフランクのセリフ 「passive-agressively」
passive-agressiveは「怒りを表に出さずに、仲良くしたくないのを態度に出すこと」です。
フランクはメアリーが登校初日に校長先生に怒鳴ったことを怒っていて、静かにまだ許していないことを伝えています。
学校での態度を反省するメアリーのセリフ
screwed upは「やっちまった、下手こいた」といったニュアンスです。
猫のフレッドに対するメアリーのセリフ
メアリーとフランクはフレッドを連れてボートに乗り、ビーチへ出かけます。
sandpiper: シギ
フレッドはメアリーが飼っている片目の猫。メアリーのフレッドに対する愛がわかるセリフです。
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— Gifted Movie (@GiftedtheMovie) July 19, 2017
メアリーのセリフ。学校で隣の列の同級生に。
Get hold of yourself.で「しっかりしなさい」という意味です。似てないかもしれませんが、この表現で思い出した「pull yourself together」は動揺したり怒った後、冷静になる」ことです。ヘラヘラしている感じの男の子に向けて言っています。
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— Gifted Movie (@GiftedtheMovie) April 12, 2017
クラス発表「Show and Tell」で、猫のフレッドを紹介するメアリーのセリフ
For my show-and tell, I have the most awesome cat in the history of time.
私は「ショー・アンド・テル」に、これまでの歴史上で最もかっこいい猫を連れてきました。
Not only is his name Fred, but… he has just one eye.
名前がフレッドなだけでなく、目が1つだけなんです。
Show-and-Tellは海外で行われていて、家から何かを持っていきそれについてみんなの前で説明することで、発表のスキルを身につけるという教育方法。
メアリーの子どもらしいところが出ているシーンです。
メアリーの担任ボニーとフランクの会話
ボニーはメアリーがフランクの娘ではなく姪だと知って、フランクに会いにバーに行きます。
narrow downは「必要のないものを省いて減らしていくこと。嘘ついたというのは「具体的になんのことか」を聞いているのです。
特にメアリーが娘だとは言っていないので「technically Frank didn’t lie to Bonnie」な訳ですが。。
メアリーが上級生の鼻の骨を折ったので、フランクが校長に呼び出されます。
Bluffは「本当はする気もないのに何かをしようとしていると思わせたり、知識がないことをあるように思わせたり、誰か違う人だと思わせたりして誰かを騙すこと」です。
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— Gifted Movie (@GiftedtheMovie) April 7, 2017
メアリーが通う学校の校長のセリフ
校長はメアリーの数学の能力を知り、gifted用の私立校に転校させることを提案します。
私立校に転校させることを学費が高いからと断ったフランクに…
scholarshipは奨学金。get~scholarshipで「〜に奨学金を取る→奨学金を準備します」
a full rideは「学力の高い学生のために学校が学業にかかるお金を全て支払うこと」です。口語なので「a」は省略されています。分かりやすく言うと「授業料全額免除」ですね。
フランクとイブリンの会話①(海辺のレストランで)
フランクがボート修理で日焼けしているので、イブリンは日焼け止めを塗っていないのかと勘違いしたようです。
「日焼け止めを塗る」場合の動詞にwearを使っています。「put on」と「 apply」も同様に使えます。
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— Gifted Movie (@GiftedtheMovie) March 27, 2017
イブリンとフランクの会話②(海辺のレストランで)
carefulは「言葉に気をつけて」ということです。
次の文は「りんごはりんごの木の近くにしか落ちないので→りんごの木とりんごの類似性はなかなかなくならない→どこまで行っても蛙の子は蛙ってことだ」
stubborn:頑固な
vindictive:復讐心のある、懲罰的な(過去に傷つけられたと思っている人に対して、傷つけたい気持ちがある)
an apple and tree analogy:リンゴとリンゴの木の類似
lurk: 潜んでいる、なかなかなくならない(しぶとく残っている)
夕日の見える場所でのメアリーとフランクの会話。
黄色の部分は「なんでお前の意見を間違わせてしまうんだ?→間違わせてしまうようなことは言わない」wouldの仮定法で「間違わせるなんてありえない」と言っています。
丸暗記したくなるようなシーンです。子供の頃にこんなことを教えてくれる大人がいたらなぁと今更ながらに思います。
What matters is that they’re together #GiftedMovie
— Gifted Movie (@GiftedtheMovie) April 17, 2017
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メアリーの担任ボニーとフランクの会話(バーで飲みながら )
フランクの最初のセリフの「tone」は「音色」です。「音色が変わった→話の調子(内容)が変わった→今までの質問と違うな」としました。
「Yep」(ヤップ)はカジュアルな表現で「Yes」のことです。「too much」は「more than someone can deal with人が対処できるより多く」で「キャパを超える」感じです。
「handle」は「〜を扱う、対処する」で「この質問に対処することができる→大丈夫」。最後の文はThatで始まっています。このThatの前には「My greatest fear is」が省略されています。「ruin」は「破滅させる、台無しにする」。
メアリーのセリフ。ソーシャルワーカーとの面談で。
裁判所命令を受け児童相談所のような所へ行き、現在のフランクとの生活状況をソーシャルワーカーに話すメアリー。
「want」は「欲する」なので、賢い前から欲しがっていた→賢いってわかる前から一緒にいたいと思ってくれていた→賢いってわかる前から一緒にいてくれた。
数学の天才でなく、姉の子供としてメアリーを愛するフランク。イブリンはメアリーが天才だと分かってから会いに来たので、愛情の違いを感じているのだと思います。
“Frank can be annoying, but he’s a good person, I think.”#GiftedMovie opens in select theaters FRIDAY! Get tix: https://t.co/P6ZJfizkAd pic.twitter.com/514W91CDss
— Gifted Movie (@GiftedtheMovie) April 4, 2017
フランクはうざいこともあるけど、いい人だと思う
裁判期間中にイブリンを車まで送るフランク。
「be at odd」は「to disagree」と同じ意味で「意見が異なる」です。
「I hate it〜」で「〜するのは嫌だ」
フランクのセリフ(裁判の証人席で)
ダイアンは数学ばかりで普通の子供のように遊べなかったので、メアリーには自分が経験できなかったことをさせてあげたいと思っているのではないかと思うフランク。
「have a life」は「充実した(満足した)生活を送る」ということ。反対の「I have no life.」で「思うような人生を過ごせていない」という意味です。TVドラマの「フレンズ」でジョーイが誰かに自分の出演しているドラマを見ているか聞かれて「I have a life.」と答えていました。「そんなことしてる暇ないよ」と言った意味で、自分が出演しているドラマにそれほど価値がないと思っていることに…
She’s a kid first and a prodigy second. @ChrisEvans & @MckennaGraceful star in #GiftedMovie // In select theaters 4/7 & everywhere 4/21! pic.twitter.com/ITBUrQntie
— Gifted Movie (@GiftedtheMovie) March 27, 2017
まとめ
普通の家庭にGifted(天才的な)子供が生まれたら、親は自分よりもいい学校に行ってほしい、そして才能を伸ばしてほしいと思うのではないでしょうか?
日本では、高校に2年以上在籍した17歳以上の人には大学入学資格が認められています。
海外の飛び級のように何年も先に飛ぶのではなく1年だけですし、義務教育の間はみんな一緒に入学して卒業するのが当たり前です。画一的な教育は個人の才能を伸ばせないのかもしれません。しかし中学や高校では先輩・後輩といった上下関係があり、部活を通して学ぶ礼儀なども社会に出てからも役に立っている人が多いはず。簡単すぎる授業には飽きてしまうかもしれませんが、優秀だからといって勉強ばかりしている生活は楽しくなさそうですよね。
どのような教育を受けさせるかは、国の制度によって自分で選べない部分もあります。しかし義務教育や大学までの学生生活の期間だけでなく、大人になってからも学び続けることはできます。私もまだまだ新しいことを学んでいきたいと思います。
Watch the official trailer for @MarcW‘s #GiftedMovie – starring @ChrisEvans @mckennagraceful #LindsayDuncan @jennyslate and @octaviaspencer! pic.twitter.com/72jygOeLad
— Gifted Movie (@GiftedtheMovie) November 1, 2016
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